それからあっという間に日々は過ぎ、長男は高校を卒業し一浪の後に国立大学に進学した

娘の高校卒業が迫るなか、俺は決断を迫られていた

高校卒業するころには親の離婚は影響を与えないんじゃないかと考えていたからだ

もちろん学費や妻の生活費は面倒を見るつもりでいたがこんな不毛な夫婦生活は続けたくなかった



はっきりとした結論を出せないまま

娘は高校を卒業し地元の国立大学へと進学した

ただ娘は自宅通学のため、俺と妻はまだ皮一枚ではあるが繋がっていた

そんなある日、娘がいつになく深刻な様子で話かけてきた

娘「わたしお父さんとお母さんの話ぜんぶ聞いたよ」

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