「子供とあなたは無関係な人間でいてくれ、将来においても一度も会わせる気はない」

と告げた

そして半年ほどで赤ちゃんが生まれた。

俺の望んだ通りの女の子だった

ただもちろん心境は複雑だった。

誰の子だろうが関係ないとは言ったがむろん自分の子であるに越したことはなかった

子の判定は血液で簡単にわかった

妻と俺はO型で

佐藤夫はAB型だったからだ。

生まれてきた赤ちゃんは

無事O型でした



妻は俺以上に喜び

「あなたの娘で良かった」

と何度も言っていた

それから俺と妻は日常に戻った。

ただ二人の会話は必要最低限だったもちろん性交渉など皆無で、俺自身も性欲を全く失っていた

子供が成長するにつれ、俺と妻は仮の部分で関わることが多くなっていった

しかし裏では全くの他人。

自分が望んだこととは言え虚しさが募っていった・・・

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