床に蹲ったら俺の髪の毛を掴み、無理矢理起き上がらせ殴るける・・・が暫く続いた。

殴られてるときってのは意外と冷静なもんで

(・・・・・普通こんだけ殴るか?俺何やったん?・・・・・・えっと・・・・えっと・・・・)

と終始考えていた。

暫くして元カノ弟が疲れたのか、息を荒げながら最後の一発をお見舞いしてきた。

顔面に膝蹴り。

情けないが、激痛なんてものじゃなくて、「ううううう・・・・」と言いながら泣いた。

元カノ弟「ダァー!オラ。そこ座れや!」

と言い放ち、元カノ弟はテーブルに座り込んだ。

俺は、顔面血ダラダラ、右上部の歯が何本か無くなって、ほんとに病院いかなきゃ死ぬとまで思った。

ただ、自分の家族も助けてくれない状況・・・・・。

やっとの事で、元カノ家族前に正座・・・・・そして元カノ父が

「何をやったのか・・・・わかってるな?」と。

俺は「わっわかりまひぇん」と半泣きで言った…

元カノ弟が顔真っ赤、今にも泣きそうな感じで叫んだ。

「うちの姉が妊娠したんだよコラァ。・・・・・わかんだろ!」

俺「・・・・は?・・・・・え?」

元カノ弟「だから、姉が妊娠したんだよ」

俺「・・・・・あ、・・・・・うん・・・おめでとうございます・・・・。」

元カノ弟「アアアア???何がおめでとうだコラァ!」

俺「は?・・・・え?何?」

困惑してる俺に、元カノ母が一言。

元カノ母「うちの子がね。○○君の子だって言うのよ」

俺「えええええええええええええええええええええええええ」



マジで驚いた。

というのも、この元カノ家族が乗り込んでくる二年前に、元カノとは別れていた。

別れた原因は相手の他好き。

だからこそ、この展開は予想外だった。

俺「・・・・・は?」

元カノ母とは仲が良かった。

元カノと交際期間、自分に対して良くしてくれた。

俺「ははh・・・・いやいやいや・・・○○ちゃんとは二年前に別れたの・・・お母さんも知ってますよね?」

元カノ弟「だから・・・・テメーが無理やりしたんだろーが。だから来てんだろが」

俺「ええええっ・・・・俺が!?」

元カノ弟「ここまでしらばっくれるのは腹立つわ。オラっ警察行くぞ!」

俺「はぁ?ちょっ・・・・ちょっと待てよ。俺が!?・・・・いつ!?」

元カノ弟「だああああああああああああああああああああああ」

また殴りかかってきた。

もう収拾がつかない。

自分の母親が口を挟んだ。

「あんた!正直に言いなさい!!!!!」

俺「ちょ・・・・・・ちょっとちょっとちょっと」

痛いのと、訳がわからないのとで俺はここで号泣した。

泣いたおかげで全員が沈黙、少し時間が出来た。

弟が不憫に思ったのかタオルを一枚渡してくれ、俺はダラダラ流れる血をタオルで拭った。

自分の通った床が血まみれで、ああ・・・・俺死ぬかも・・・とか考えてた。

ただ何もしていないのはわかっているので、妙な安心感もあった。

少し落ち着いたところで・・・

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