彼女たちが「小腹減った」「ケーキやばい超うまそう」だけど

「新歓とかあるし金ヤバめ」なため「じゃあ今日は我慢だね」と話しているのを

小耳に挟んだので御馳走させていただくことにした。

自分の順番が回ってきたとき小声で

「あの、後ろのお二人にケーキを…」とオーダーすると

店員さんは一瞬怪訝そうな顔をしていたがそこに別の店員さんが登場。

彼は一連の騒動の時に外の清掃をしていた人で、

レジの店員さんに事情を伝えてくれたらしい。

レジの店員さんは「あーなるほど」という表情に変わり

「かしこまりました」とオーダーを受けてくれた。



ギャルたちのトレーにケーキが運ばれ

「え、頼んでないですけど?」

と戸惑う彼女たちに店員さんがニヤリと笑って私を指し

「あちらのお客様からでございます」と伝えた。

彼女たちはこちらが恐縮するほどあたふたして、

Aちゃんは「何で?何で?」と繰り返し、Bちゃんは「払いますっ」

言うが早いかバッグの中を大慌てで漁り始めた。

私「だってさっき助けてもらったんだからこれくらいのお礼はさせてもらわないと」

Aちゃん「お礼とかほんといいですから!」

Bちゃん「うちらそんなつもりでアレしたんじゃないんで!」

私「それはわかってるのよ?でも…」

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