そのとき彼女は、俺と俺に絡む2人に背中向けてたから

何が起こったのか分からなかった。

「どうしたんだよ」と金髪が彼女のほうを向くと、

彼女がすごい勢いで振り向いた。

彼女の黒目がホラー画像みたいに小さくなってたんだよね。



俺もやんちゃな人も腰抜かして動けなくなっちゃったんだけど、

彼女はまた意味不明な呪文みたいなのを呟きながら

ふらふらとこっちに近づいてきた。

そして黒目の小さい目を見開いて金髪の顔を覗き込んで、にいっと笑いながら

「ミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタ」

耳をつんざくような悲鳴の嵐。

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