最初は疲れてるのかなーと思ってたけど、
祖母が心配になって「最近寝すぎちゃうか?」って聞いてきた。
眠かった母は「うーん」って適当な返事をしながら枕に顔をうずめた。
その時、顔をうずめた瞬間、初めてその枕に違和感を覚えたらしい。
音?におい?感覚的に「あれ、変だな」って。
ガバっと起き上がると急に眠気がふき飛んで怖気が背筋を走った。
何を思ったか、買ってそんなに使い込んでもいない枕を母はハサミで開けた。
もったいないとかそんな概念はなく、ただすぐ中身を見たかったらしい。
そしたら、ソバ殻がバッサー!!って散らかった。
それを見てた祖母が思わず「ヒィ!!」って声を上げた。
ソバ殻ってこげ茶色っぽいんだけど、中身の大半が明らかに赤黒い何かを塗ってあった。
でも祖母が声を上げたのはそれが原因じゃなくって一緒に入ってた写真。
ポラロイドで撮ったと思われるモノで全然知らないおっさんが竹林で手を振ってる写真。
それと皮のついた短めの髪の毛。
唖然とする母が枕の内側をみると同じような赤黒い何かの跡があった。
三本指で線を引くような跡。
祖母が封を切ったように勢い良く塩をもってきて部屋の中だってのにかまわずふりかけまくった。
そして母がハっとして急いで中身をビニール袋に一粒残らず入れてお寺に持って行ったらしい。
住職さんは差し出されたビニール袋の中身を確認するとすぐにお祓いしてくれた。
でもずっと薄気味悪い写真が頭の中でちらついてた。
さすがにその日は一切、眠れなかったそうだ。
翌日・・・
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