まず、玄関の扉が凹んでた。

これを殴る音でお袋と姉を黙らせたらしい。

なぜか親父も居て、お袋と姉は床に正座して本当に震えてた。

リビングに入ったとき、義弟と親父がなんか話してたけど、

俺を見た瞬間義弟が立ち上がって俺の胸倉掴んで、

「おい、姉さん幸せにするっつったよな? なんだこのオバサン共は?」

って睨みながら言われた。

殺されると思った…。



次に親父に

「てめーの嫁(お袋)と娘にどういう教育してんだ? 説明しろよ」

と言って、寡黙な親父が「申し訳ない…」と頭を下げてた。

嫁はオロオロしてて、「弟くんもういいから、大丈夫だから…」

って消え入るような声で言ってたんだがほぼ聞こえてない状態だった。

俺も謝るしかなくて、「二度と近づけさせない」

って言ったんだが信じられないといわれてしまった。

嫁が義弟に「もう実家に連れて帰る」って

腕引っ張られて行かれそうになってて、俺はぼんやり

「やばいこのまま離婚させられるとかありえそう…」とか考えてた。

だけど、義弟が玄関に行ったところで救世主が現れた。

それは・・・

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