まさか自分のことだとは思わなかったので、

そのままキーケースを取り出そうとしたら、

「あんた!やめてっていってるでしょ! 地下鉄の中では電源を切りなさいよ!

あー胸が苦しいぃぃぃ 痛いぃぃぃ(泣き真似)

この非常識!馬鹿女! やめれって言ってるんだよ!!!!」

と、かばんを探っていた右手を思いっきりたたいてきた。

弾みでころがったのは、もちろんキーケース。



「あら、違うならいいのよ。紛らわしいまねしたあんたが悪いんだからね。

今日はこれで許してあげるわ」

と私が落ちたキーケースを拾っている間に、

そそくさと降りていったあの人の神経がわからない。

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